20 July

東京万歳楽家の夏  (万歳楽受+万松小説)

<東京万歳楽家>

東京編万歳楽を中心にしたキャラの捏造が
濃厚すぎる話。


東京編のマイナーなゲストキャラ+失踪中の
ヒカル兄頼光くんと
彼らにモテモテ東京編
万歳楽をえがいたアホな内容・・。

(マイナーゲストキャラ→松虫・渋谷白犬
・26幕公園老人)

頼光君以外はみな「ヒトではない」
・・しかし、ヒトとおなじ楽しみ方を

追及している妙な集団。
都内の架空高級マンションに突然現れて
住んでいる。


※今時分にゲストキャラのことを全員
ご存じの方いたら「マニア」と認定し
たい。



しつこい捏造キャラ設定おさらい


万歳楽・・・・黒コート・紅い髪の美青年。
都の精霊。頼光(兄)とは恋人(?)松虫には
心底甘い。白い犬にアッチの意味で狙われ
ているし1000年以来のモテ期絶頂にいる方。
いわゆる総受の方。

渋谷白犬・・・・万歳楽と戦って以来、彼の
色香にまいってしまい万歳楽をいつか〇〇
しようとしている犬型の白き精霊。
本当は高級な精霊なのだが、目下のところ
それしか関心がないケダモノ。
(登場:第十九幕”渋谷”より)

源頼光・・・・白いジャケットの似合う
さわやか青年。現世では出版社を立ち上
げ自らカメラマンの実業家。しかし・・
本当はかなりのーてんきな性格。異空間
にはいりこみ現世では失踪中。「万歳楽
の恋人」と自称、信じて疑わない。
万歳楽には平安時代から熱烈ベタ惚れ。
(本編主人公ヒカルの兄。)

松虫・・・・万歳楽に拾われてきた元従者の
童女式神。昔は万歳楽の従者・・・今は
万歳楽に深く可愛がられている。
おじいちゃん晴明様(26幕じい様)と仲良し。
(登場:第十六幕”芝公園”より)

26幕公園じい様(おじいちゃん晴明)
・・・・シュールで地味な26話に登場した
公園本読みじいさん。万歳楽を気に入って
いってる。中身がお爺ちゃん晴明かもしれ
ないじいさん。そのせいかどうか松虫を可
愛がってる。26幕公園で他界したのちも
幽霊になって楽しくさまよっている。
(登場:第二十六幕”都”より)

 





<この場所はたしか高層階の高級マンション
ではなかっただろうか?私もあまり詳しくは
ないが、都内でもセレブだけが住める場所。
私が知っている階数より一つ多い・・・
このフロアは一体・・・・。何故かその
フロアが現世には存在しないものではと
うっすら気がついた。>

頼光はなにもない真っ白なただ広い部屋に
一人立っていた。三方はガラス張りの広い
窓。奥は白い壁になっていた。出入口も
ない部屋。しかし、なにも無いかと思っ
たら、部屋の中央に真っ白なキングサイズ
のダブルベッドがあった。
あまりにも非日常的すぎる無機的な空間。
頼光はただ・・ただ・・それらを眺めて
いた。


-------------頼光はここで思考が疑問から突然、
楽観的に切り替わった。


「そうだここで万歳楽とアレやコレができる!」
そう思うと靴を脱ぐと突然ダブルベッドに
ダッシュして跳んだ!!
「ま~ん~さ~いら~くぅ~~~emoji
とダイビング!!彼の中では悩ましい姿で
横たわる万歳楽の妄想しかなかった。
枕に抱きつきキスをする。
・・・・・・と、突然

ダブルベッドがモコモコもりあがってきた。
「こら、人の分際でおれの男に懸想するな!」
白い大きな犬がダブルベッドの真ん中から現
れたのだ。

しかし・・・そんな不条理さにも頼光は物怖
じすることもなく・・。
「また君か。そういう君は犬の分際じゃあ
ないか。」「俺は犬じゃねえ!」
白い犬は恐ろし気に歯を剥いて威嚇したが、
頼光は相手にもしなかった。
「だいたい私はね、平安時代から万歳楽を
想っていたんだよ、君は東京からじゃあない
か。歴史が浅いよ。」
「ふん。まあ、いいさ、いつかあの男は俺が
しゃぶりつくす。(アッチの意味で。)
俺なしではいられぬほど啼かしてみるさ。
(アッチの意味で。)」

「騒がしいと思ったらおまえたちか。」
白い壁かと思ったら扉があき、そこから黒い
浴衣をきりりと着こなし白いタオルで紅い
髪をぬぐいながら・・湯上りの良い香りを
漂わせて万歳楽が現れた。

emojiおお・・・おおお・・・い・・いい。」
頼光と白犬は目を見開き、そんな万歳楽を
凝視して、ふんふんと二人(?)で湯上り
の匂いを我先にと奪い合った。

「ま・・万歳楽・・、素敵だ!!色っぽくて
最高だよ!!よく似合うよ・・浴衣姿。」
「ハァハァ・・たまらん。今日は一層美味
そうだ。俺が美味しくいただいてやる。」
頼光と白犬は目をキラキラさせて互いに身
を乗り出した。
「・・・・・・・。」
すると・・その扉の向こうからひょいと少女
が顔を出した。恥かしそうにもじもじと。
「松虫・・出てくるがよい。」万歳楽は
優しく促した。松虫がいつも着用している
桃色にアヤメの柄の浴衣ではなく白地に
大胆な牡丹の文様をあしらった粋で可愛
らしい真新しい浴衣を着ていた・・。
しかもこの子も・・湯上りの風・・頬を
薄桃色にして恥ずかしそうに出てきた。
「・・・・。」新しい浴衣姿か恥ずかしい
のか、共の湯上がりを見られたのが恥ずか
しいのか幼くても乙女の風情でうつむいた
ままだ。
「・・・・もしかして、お前、小娘と風呂
に入っていたのか?」白犬は悔しそうに
言った。「そうだが・・なにか?平安から
ずっとこうだが。」万歳楽は問答無用な
物言いだ。「小娘はよくて、なぜ俺はダメ
なんだあ~~!・・・ていうか!お前!
現代の日本ならそれは犯罪だぞおおお~。
ちなみに犬なら大丈夫なんだぞおお。」
白犬はものすごく悔しそうに・・しかも
都合のいい時だけ自分を犬と認めた。
「・・・現代の日本か・・俺も松虫も人では
ないからな・・関係ない。」
と一言突き放す。



「・・・・。」
「おお、新しい着物だね。よく似合うよ。
お嬢ちゃん。」いつのまにか大きな窓の前
にゆったりとした白いソファーがあらわれ、
そこに優しそうな老人が大量に本を持ち込
んで読んでいた。もじもじしながら松虫が
老人に近づくとちょこんと隣に座った。
そして、万歳楽も。
「そうか!今日は花火大会だな。」
頼光はふっと現世の記憶で気がついた。
「・・・ああ。」万歳楽が頷いた。
このなにも遮ることのない最上階なら最高
だ。夕闇の帷がおりた。
眼下に花火が見える・・。
遠い花火だがはっきりと見える。
音が聞こえないが鮮やかに炸裂して都会の
夜空の一部を彩っている。今頃・・あの下は
人々が押し合いへし合い眺めているのだろう。
・・・・・頼光はそんな光景を想像していた。
 
万歳楽の足元でうずくまってチラチラと浴衣
の万歳楽をローアングルで眺めていた白犬が
「ああ・・もうたまらん。」と涎をたらして
いた。犬にとっては花火より万歳楽なのだ。
(花より団子的な・・。)
よこしまな思いが脳天に達したとき、ふいに
「・・・・・!」(ワンちゃん!)松虫が
首筋に抱き着いてきた。
(これだから・・・子供は苦手だ!)白犬
は松虫には手出ししない。なぜか従順な
「犬」になる。しかし、松虫の襟もとに
ふんふん鼻をつけて松虫の匂いではなく
ともに入浴した万歳楽の残り香を探って
見つけては果てしなく妄想していた。

そして・・・
頼光もまた、万歳楽の隣にすわると
花火をみるそぶりをしながら目立たせず
・・鼻孔をフルに活用し彼の湯上りの残
り香をめいっぱいため込んでいた。
(ああ・・万歳楽・・誰もいなくてふた
りっきりだけならなあ・・。)

<おわり>