01 July

東京万歳楽家の★に願いを(万受SS)


<東京万歳楽家>

東京編万歳楽を中心にしたキャラの捏造が
濃厚すぎる話。

東京編のマイナーなゲストキャラ+失踪中
のヒカル兄頼光くんと彼らにモテモテ・・
東京編万歳楽をえがいたアホな内容・・。
(マイナーゲストキャラ→松虫・渋谷白犬
・26幕公園老人)
頼光君以外はみな「ヒトではない」しかし、
ヒトとおなじ楽しみ方を追及している妙な
集団。都内の架空高級マンションに突然現
れて住んでいる。

※今時分にゲストキャラのことを全員ご存
じの方いたら「マニア」と認定したい。




太い文字用のフェルトペンで、短冊に願い事
を書くなんてとっても久しぶりだ。色とりど
りの折り紙をきれいに切って、細いリボンを
穴にとおす。
 頼光は、短冊を手にふっと目を落とした。
側で松虫が一生懸命、橙色の折り紙でなにや
ら飾りを折っている。ふっくらした頬をうつ
むき、真剣に折り紙を拵えている
女の子って本当に微笑ましい。
「そうかぁ七夕か。」
本気でいろいろ考えることもある。
わたしはこのままでいいのかな?
わたしの行動は、ヒト世間の目から見たら全
くニートと変わらない。
いままで書き溜めたノートを抱えながら、深
くため息をついた。
 しかし、こんな妙なメンバーと過ごすこと
は一億年に一度あるかないかかもしれない。
東京の時空を超えた貴重な記録の数々だ。
私が万歳楽と時間の旅に出たり、老人から学
んだことだったり。でも、戻って発表したと
ころで、学術的に証拠がないと軽く一笑され
るのがオチだろう。だから学術論文ではなく、
私は将来的になにか小説を書こうと思う。
私の出版社に戻ったら、の話だが。
 万歳楽をはじめ、松虫も老人も犬もみなこ
の世のモノではない。だから時間が止まって
いるのだが、私は彼らと行動を別にして、
私の属している世界に戻れば、また時が進み
出すのだ。
 それにしても、この世のモノではない、とい
いながら、結構ヒト社会の季節行事が好きな
方々だなあ・・ホント不思議。
もし私が元の世界に戻って、この記憶が鮮明
だったら、彼らの事を是非書きたい!ずっと
忘れたくない!・・それが今の願いかな?
松虫から手渡された金色の色紙の短冊を
きゅっと握りしめた。



「・・・。」(ワンちゃんのお願いはなあに?)
松虫が聞く。「うるせーな。」白犬が面倒く
さそうにそっぽをむく。
子供の遊びにつきあってやれないとか云う割
には、なんだかんだ松虫のペースになってい
く。「よし、わかった。本当に願い事書いて
くれるんだな?」
「・・・。」(うん!!)
万歳楽とヤレますように!!・・だ。」
「・・・・。」(やれますように??・・・
何を?)きょとんと不思議そうに聞く松虫。
「まあ・・そうだな、(あっちの意味で)仲良
くヤレますようにと言う意味だ。」
「・・・・!!」(わかったわ!!)
あっちの意味というのは深く考えず、普通に
仲良くするのは良いことだからと桃色の短冊
に、松虫は白犬のため、幼い文字で一生懸命
こう書いた。

まんさいらくとやれますように。
しぶやしろいぬ


・・・万歳楽が街から戻ってきて、その短冊
を早速発見する。
松虫に何を書かせるんだ!!emoji
おぐっ!!
・・・・べしっ!!と床につんのめさせられ
てる白犬だった。

やっぱりね・・もうお約束すぎて・・。
私が苦しく忍び笑いをしていると、”彼”がい
つのまにか側に居た。
「お前が望むことが叶えばいいな。」
机に起きっぱなしだった私が書いた、金色の
短冊を手に取り、笹の葉の根元にきゅっと万
歳楽が結んでくれた。

(私は君の本当の願いも・・聞きたいな。)
頼光はかすかに揺れる、短冊を見つめ彼の”本
当のねがい”って何だろう・・と思い巡らすの
であった。

<終わり>