17 August

岩波文庫 御伽草子古典「酒呑童子」(駄文)

御伽草子、岩波文庫読んでみました 。

翻訳ついていないので間違ってるかもしれ
ないけれど古語の通りに感想のべてみます。

上下巻のうち、「酒呑童子」の話は下巻の
最後。

ざっとしたあらすじ、

都の姫たちがさらわれる事件が横行し、
陰陽博士に占ってみたところ、大江山の
酒呑童子が
さらっていったとでたので、
頼光、綱、卜部、貞光、金時、
そして保昌
(和泉式部のダンナ)で退治に行くことになった。

怪しまれないよう、山伏コスででかけ、
途中、仏の化身に力やアイテムをさずかり、
鬼の本拠地へ。
なんやかやと心ゆるされ、
まんまと酒呑童子に気に入られ、

寝入っているとこを暗殺、みごと首を落とし、
さらわれていた姫を連れて凱旋する話

まあ、英雄譚のテンプレートみたいな話。

まず、占いの場面で登場する陰陽博士、コレ、
16世紀には「安倍晴明」になってるけど、
原文だと「村岡まさとき」さんです。
(しかもまさとき、は漢字じゃなくてひらが
な表記だ。)英雄譚には英雄を、てな、エン
タテイメント性を高めるため、後日配役変
えさせられたのでは?と思っています。
だって村岡まさときさんじゃ、「おめえ誰だ
よ?」になっちゃうし。村岡まさときさんは
もしかしてものすごいパワフルな陰陽師だっ
たかもしれないのに。16世紀に晴明のネーム
バリューで負けたのかな。その後・・諸本で
「安倍晴明」が普通になってしまい・・。

オイイイ~まさとき~~、

どこへいった~。

ちょっ・・・

挿し絵がエグい。切り取られた、姫の片足が
まな板にのっかってる!!
(さらっと描いた挿絵がむしろ怖い・・。)

みやこの姫たちをさらって食べていた、
という表現になにやら性犯罪的なものを
匂わせてます。

でもお伽噺は戦国時代あたりに子供や女の人
にも聞かせる話だし、鬼を恐ろしく表現する
には、「食う」がぴったりなんだろうね。



という概念ですが、この時代、「朝廷にまつ
ろわぬもの」は全てが「鬼」とされ、しかも、
京より外の世界は「鬼の住む未知の場所」と
され、「鬼退治」と称して朝廷に従わない地
方豪族や民族は滅ぼされていったのは有名な
話。朝廷の武士は英雄とされ、それが、いわ
ゆるお伽噺になり、日本昔話みたいなほのぼ
の系の話へ変化して、現在に至るわけですね。

すっかり頼光に気を許した酒呑童子・・。
自分の生い立ちを語り始めます。

「越の国」出身。

・・これを見たとき
「出雲王国・丹後王国・越の国」・・
日本海側にあって朝廷に滅ぼされた国々を
思い出しました。このあいだ、兵庫県川西
にある「多田神社」にいきました。
源満仲や頼光をまつる源氏発祥の地です。
ここに書いてある説明書きを読むと、源家
はここらの鉱山開発や発展に貢献した・・・
とありました。日本海側の製鉄文明や鉱物
資源をもつ地のさらなる朝廷の独占のため、
鉱山開発に実力のあった源家はその制圧の
ために「鬼退治」なるものにつかわされた
のだと思います。

こうなってくるとどっちが鬼かわかんない
ですね。
先住民にとっては朝廷こそ侵略者だし。

姫の略奪・・の話はおそらく、平安頃に
横行していて酒呑童子とは全く関係ない
事件のことが「鬼退治」の理由づけに使
われたのでは?と思います。(そのころの
姫君は深窓のさらに深窓にいたわけで、
それを略奪したくなるムラムラ変質者も
いっぱいいたのでは。)

<「酒呑童子」は都の姫の略奪はしなかった
けれど、近隣村からもしかして子孫のこすた
め婦女の略奪はしていたかも。まあ・・朝廷
とは関係ない部族間の争いみたいなの。
昔はよくあったのではないでしょうか?>

酒呑童子の手下である「茨木童子」とか
「星熊童子」とか・・は朝廷に反抗する地方
豪族の代表格だったのかも。





・・さいごに思うこと・・

「村岡まさとき」 という陰陽博士が
激しく気になります!!